一昨日のお昼、一通のハガキが届いた。
寒中見舞いのハガキ。
そこには、
「昨年5月に夫(自分と同じ年のお客様)が他界し、、、」
と、書かれていた。
今まで、この仕事をしてきて、
何人も、お客様が亡くなるということを
経験してきましたが、
今回程、ショックを受けたことはありません。
本当に、ビックリしたし、今でも信じられない。
悪い夢でも、見ているようだ。
出会いは、もう20年以上前になる。
うちの店の近所に住み始めて、
髪を切りに来てくれた。
同級生という事もあって、話も良く合った。
僕が、トヨタのハイラックスサーフを買うと、
彼も、同じ車を買った事もあった。
彼は結婚して、3人の娘が生まれた。
その頃、自分は大きな悩み事を抱えていて、
相談にのってもらった事もあった。
長女が、小学校に入る前に、
白木に家を建てて、引っ越した。
それでも、必ず、彼は、仕事帰りに、
家に帰る方角でない、うちの店に寄って
髪を切りに来てくれた。
最後に来てくれたのは、昨年の3月31日。
カットのサイクルが長い方だったので、
7月、8月頃に来るはずだった。
9月頃から、
「来ないなぁ~、どうしたのかなぁ~」
「仕事、忙しいのかなぁ~」
「髪、伸ばしてるのかなぁ~」
「年末には、来るかなぁ~」
いつものように年賀状を出しました。
「来るのが、しんどくなったのかなぁ~」とも、思ったので、
「気が向いたら、また来てね。」
と、コメントを書いて、、、
彼からの年賀状はきませんでした。
「いったい、どうしたんだろう?」
「何か、あったのかなぁ~」
気になっていました。
そして、一昨日のハガキ。
ショックでした。
この世に、あの元気な彼が、
今、存在しないなんて信じられない。
彼に何があったのか、
何で亡くなったのか、今、解りません。
本当に、有難いお客様であったし、
自分にとって大切な人でした。
今の自分があるのも、彼のおかげだと思っています。
近いうちに、仏壇に手を合わせに行ければと思っています。
ご冥福をお祈りします。